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有機肥料でつくる!キャベツ(新藍)の育て方

time 2018/12/31

有機肥料でつくる!キャベツ(新藍)の育て方
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【キャベツの紹介】

品種:新藍 しんらん(アブラナ科)


病気に強く、甘みがありみずみずしい。
肉質はしっかりしていながらも、歯切れよく、なめらかな食感。

定植の時期

8月下旬~9月中旬、または4月上旬~4月下旬。 (関東平野部の気候を想定)
種からなら7月上旬~8月上旬、または2月下旬~3月下旬に種蒔き。

収穫までの期間(目安)

苗を定植してから15週間 (秋に定植の場合)

土づくりを含めると16週間

【0週目 土づくり】

【所要時間】
30分
【準備する道具】
クワ、スコップ、メジャー、マルチ留め、
肥料(牛糞たい肥:1リットル、鶏糞たい肥:50㏄、油かす:50㏄)、
計量カップ、穴なしマルチ(幅90~110cm×長さ140cm~)

区画を決める

ウネをつくる位置を決めます。雑草は取り除いておきましょう。

今回はキャベツ2株分の幅50cm×長さ80cmのウネを想定しています。

(もっと広い場所で作る場合は適宜、肥料の量を増やして下さい)

隣に別のウネがある場合は、作業をしやすくするため、最低でも50cmの空きスペースを取りましょう。

ウネをつくる位置の四隅に目印として、マルチ留めに使うピンを刺しておくと分かりやすいです。

肥料を混ぜて耕す

ウネの場所に目印をつけたら、以下の肥料を土に混ぜて、クワで耕します。

【肥料】牛糞たい肥:1.0リットル、鶏ふんたい肥:50㏄、油かす:50㏄

土が固い場合はスコップを使って土を掘り起こしてから、クワで耕します。

ウネの周りに溝を作る

肥料を土に満遍なく混ぜたら、クワやスコップを使って、ウネの周囲に溝を掘ります。

ウネ立てとは逆に、土はウネの外側にすくい出します。(お堀を作るイメージ)

すくい出した土は後でマルチの裾を固定するために使います。

マルチを張る

まず、マルチをウネの表面に敷いて、片側2か所にマルチ止めを刺して固定します。

マルチを固定した側とは反対側のマルチの裾を持ち、

マルチをたるみのないようにピンと張りながら、残り2か所にマルチ止めを刺します。

クワやスコップを使って、マルチの裾を溝に埋まるように土をかけていきます。

マルチの裾を足で踏みながら、土をかけていくと、

ピンと張ることができます(*´▽`*)

土をかけた場所は足で踏み固めて、マルチが風で飛ばされないように固定しましょう。

4隅の裾を土で囲んだら完成です。

このまま1週間放置し、肥料が微生物によって分解されるのを待ちます。

【1週目 定植】

【所要時間】
30分
【準備する道具】
キャベツの苗(2つ)、マルチ穴あけ器(マルチカッター)、
ダンポール(長さ1.1m~1.2m)×2、
防虫ネット(1.2~1.5m×2.2m~)、
トンネルパッカー×4、Uピン×2、ジョウロ

苗ポットに水をあげて放置

キャベツの苗ポットに、水を上げて10分くらい置いておきます。

マルチ穴あけ器(直径約8cm)で、マルチに穴を空けます。

マルチ穴は下の図のように苗と苗の間が40cmくらい開くように空けます。

空けた穴に水をヒタヒタに入れ、水が土の中に浸み込んで消えるのを待ちます。

苗を植える

土が水を吸い込んだら、苗を定植します。

苗と穴の隙間がなくなるように土を補充してあげます。

補充したら、苗を痛めないように株元の周りの土を軽く手で鎮圧します。

軽く水をあげて、苗の定植が完了です。

防虫トンネルをつくる

キャベツは虫が寄り付きやすいので、防虫トンネルを作って、虫から守ります。

まず、ウネの両端にダンポール(トンネル用の曲げられる支柱)をアーチ状に刺します。

ダンポールの先を20~30cmの深さまでしっかり土に刺してください。

骨組みができたら、防虫ネットをかけて、トンネルパッカーでダンポールに固定します。

両サイドの裾を束ねて結び、Uピンで土に刺して固定します。

ダンポールを曲げてアーチ状に刺すときに、うっかり手を滑らせると支柱が跳ねて危険ですので注意してください。

特に小さいお子さんがいる場合は少し離れたところで見ていてもらいましょう。

【2週目 害虫チェックと水やり】

【所要時間】
10分
【準備する道具】
ジョウロ、油せっけん水

害虫チェック

定植の1週間後でも、けっこう葉が増えてきます。

定植1週間後のキャベツ

葉の裏も確認して、しっかり害虫がいないかチェックします。

よく見かける害虫としては、アオムシやヨトウムシ、アブラムシがいます。

葉が食べられていたら、アオムシかヨトウムシの存在を疑いましょう。

見つけたらしっかり駆除します。

葉の裏にいるアオムシ

アブラムシは葉の裏側に、密集して付くことが多いです。

アブラムシは繁殖能力が高いため、数匹でも残しておくと何倍にも増えてしまいます。早め早めの対応が必要です。

アブラムシはウイルスを媒介するので、野菜を弱らせるだけでなく、ウイルス病に感染させたりします。

見つけたら、手でなぞってつぶすか、油せっけん水(サラダ油とせっけん水を混ぜた自然農薬)を吹きかけるなどして死滅させます。

防虫ネットも確実ではないので、しっかりチェックして、害虫は駆除しておきましょう。

油せっけん水の作り方

以下の材料を用意して、霧吹き用ボトルに入れて、よく振って混ぜ合わせます。

・サラダ油(20cc)
・無香料無着色の食器用洗剤(5cc)
・水(475cc)

白濁した状態で混じったら完成。
アブラムシがいる葉に1~2吹き散布すると、10分後くらいにアブラムシは死滅します。

水やり

害虫チェックが終わったら、しっかり水やりをします。

【3~4週目 1回目の追肥】

【所要時間】
20分
【準備する道具】
ジョウロ、鶏糞たい肥(1株に付き40㏄)、移植ごて、油せっけん水

1回目の追肥

植え付けてから2~3週間たったら、1回目の追肥を行います。

株から20cm離れたところ2ヵ所に鶏糞たい肥を20ccずつ追肥します。

マルチに切り込みを入れ、穴を掘って鶏糞たい肥を追肥します。

土をかぶせて、鶏糞たい肥が表面にでないようにしましょう。

表面にでていると、肥料の分解が遅れたり、コバエが寄ってきたりします。

害虫チェックと水やり

葉の裏にアオムシやアブラムシなどの害虫がいないかチェックします。いたらしっかりと駆除しておきます。
駆除出来たら、水やりをしっかり行います。

【5週目 支柱たて】

【所要時間】
10分
【準備する道具】
ジョウロ、90cmの支柱、油せっけん水、麻ヒモ

支柱たて

秋に定植すると、台風などの強風により、株が倒れてしまうことがあります。

それを防ぐために、キャベツの株を支柱で支えてあげましょう。

支柱でキャベツ株を支える

防虫トンネルを設置しているので、90cmの支柱を斜めに指して、根元付近で支柱とキャベツの茎を麻ひもで結びます。

害虫チェックと水やり

葉の裏にアオムシやアブラムシなどの害虫がいないかチェックします。いたらしっかりと駆除しておきます。
駆除出来たら、水やりをしっかり行います。

5週目のキャベツ

【6~7週目 2回目の追肥】

【所要時間】
20分
【準備する道具】
ジョウロ、鶏糞たい肥(1株に付き40㏄)、移植ごて、油せっけん水

2回目の追肥

植え付け6~7週間後くらいで葉が巻き始めます。

葉が巻き始めたら、2回目の追肥をします。

追肥の仕方は1回目と同じです。

株から20cm離れたところ2ヵ所に鶏糞たい肥を20ccずつ追肥します。

マルチに切り込みを入れ、穴を掘って鶏糞たい肥を追肥します。

土をかぶせて、鶏糞たい肥が表面にでないようにしましょう。

表面にでていると、肥料の分解が遅れたり、コバエが寄ってきたりします。

害虫チェックと水やり

葉の裏にアオムシやアブラムシなどの害虫がいないかチェックします。いたらしっかりと駆除しておきます。
駆除出来たら、水やりをしっかり行います。

7週目のキャベツ

【8~14週目 害虫チェックと水やり】

【所要時間】
10分
【準備する道具】
ジョウロ、油せっけん水

害虫チェック

結球が進んでくる時期に、怖いのがヨトウムシです。

結球部分を確認して、糞のようなものがないかチェックします。

もしあれば、ヨトウムシが隠れている可能性があるので、駆除します。

最悪、結球中に中に入り込まれてしまうと、中の葉をすべて食べられてしまうので要注意です。

もちろん 、葉も一枚一枚、裏表を確認して、害虫が潜んでいないかチェックしましょう。

この時期になると、気温が下がってくるため、地面の渇きが遅く、湿ったままの状態になることが多くなります。

特にキャベツの葉の下は、朝露なんかもあり、ずっと多湿状態です。

そういった環境はナメクジのような害虫も発生しやすいので注意しましょう。

葉の裏にいた小さなナメクジ

水やり

だんだん寒くなってくると、地面の渇きが遅くなってきます。

土が濡れていれば、この時期の水やりは控えましょう。

あまり水分過多になると、野菜が根腐れを起こして、枯れてしまうこともあるのでちゅういです。

8週目のキャベツ
11週目のキャベツ
14週目のキャベツ

【15週目以降 収穫】

【所要時間】
20分
【準備する道具】
草刈り鎌、剪定ばさみ、収穫した野菜を入れる袋

収穫!

球の表面を手で押してみて、球が固く締まっているようなら収穫できます。 (2018/12/8に収穫した様子

結球内部では新しい葉が次々と作られているので、 収穫せずに放っておくと、 結球部分が割れてしまうため注意しましょう。

15週目のキャベツ
引き抜いたキャベツ
根と外葉を取り除いたキャベツ
ギッシリ実のつまったキャベツ

厳寒期のキャベツ

キャベツは8月下旬に種をまくと、早ければ11月下旬ごろに収穫できますが、1月の寒い時期に収穫すると寒さにあたってキャベツが甘くなります。

全部収穫せずに、一つ畑に残しておいて寒さが厳しくなる1月ころに収穫してみても良いかもしれません。

ただ、収穫を遅らせると結球部分が割れてしまう可能性も高まるので注意が必要です。

種を蒔く時期を、少し後ろにずらして、厳寒期の収穫に合わせる方法もあります。

【保存方法】

冷蔵の場合、新聞紙で玉ごとつつみ、霧吹きなどで軽く湿らせたら、保存袋に入れて、芯の部分を下にして冷蔵します。
1~2週間ほど保存可能です。

冷凍の場合は、ざく切りなど使いやすい大きさにカットして、保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍します。
1か月ほど保存可能です。

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プロフィール

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神奈川在住のシステムエンジニア。趣味で野菜作りを始める。実家は兼業農家なのに野菜作りは全くの素人。将来実家の農地を耕すかもしれないので、勉強もかねてシェア畑で野菜作りを始める。 就農までの記録つけはじめました。 https://road-to-farmer.874-lifehack.com

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