2018/11/02
シェア畑を契約していると定期的にメルマガが届きます。
そのメルマガで「有機野菜づくり講座」という無料の講演会があったので
それに参加してみました。今回は2回目の参加です。
前回は野菜のエグミについてのお話でしたが
今回は野菜の糖度(甘さ)と酸度(酸味)についてお話を聞いてきました。
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トマトのおいしさって何?
よくスーパーなどで、
「糖度10%超!」
「メロンやスイカの甘さに匹敵する!!」
という謳い文句でトマトが売られていることがあります。
でも、実際に購入して食べてみると、
思ったほど甘くなかったり、
あまりおいしくないという印象を受けたことありませんか?
実はトマトを美味しく感じるためには、
糖度(甘さ)だけではなく酸度(酸味)も必要だと考えられています。
どんなに糖度があっても、酸度も高かったら美味しく感じることができません。
逆に酸味が低すぎても、甘みが強すぎておいしさに欠けてしまいます。
一般的に、糖/酸(糖分÷酸度)の値が12~15くらいのトマトだと、人は美味しく感じるみたいです。
(市販の果汁ジュースもこのバランスを考えて製造されているそうです)
講座では、甘みと酸味のバランスが美味しさにどう関わってくるのかを
実験を通して学ぶことができました。
甘さと酸味のバランスを知る実験
実験①
中身は教えられずにA~Cのコップに入った水を飲まされました(笑)
一番美味しいと感じたのはどれでしたか?という実験。
Aを飲んでみると、ものすごく甘い。気持ち悪くなるくらいの甘さ。
Bは逆に酸っぱい。Aを飲んだ後なので余計に(~_~;)
Cは普通に甘くて飲みやすかった。
まあ、美味しかったのは、断トツCだったわけですが
実はそれぞれの水の正体は
A:砂糖水(水100gに砂糖30g)
B:お酢(水で50倍に希釈)
C:AとBを混ぜたもの
だったのです。
そう、「美味しさには糖度と酸度のバランスが必要」と
身をもって体験させられたのでした(笑)
実験②
次の実験は、実際にスーパーで売られているトマトやレモンの糖度を糖度計を使って測定しました。
<結果>
トマトの糖度 :5%
レモンの糖度 :9%
意外や意外、レモンの方が糖度は高いんですね。
でも、レモンは酸度の割合が糖度よりも多いため、あんなに酸っぱく感じるんですね。
※ちなみに糖度1%は約100mlの水の中に砂糖が1g入っているのに相当します。
実験③
トマト実食。
実際にスーパーで売られているミニトマトを食べさせていただきました。
まあ、普段、食べなれているミニトマトそのものでしたね。
可もなく不可もなく。まあまあ、美味しかったです。
実験④
トマトの糖/酸度の測定実験。
さきほどのスーパーのミニトマトの糖度と酸度を測定し、
美味しさのバロメーターである糖/酸度の値を算出しました。
<結果>
スーパーのトマトの糖度:4.7% 酸度:0.79%
糖/酸:5.95
一般的にトマトを美味しく感じる糖/酸比は12~15ということなので
このスーパーのミニトマトは美味しくないということですね(笑)
まあまあ美味しいと感じてしまったんですがね(^▽^;)
もしトマトの糖度が10%で
酸度がこのトマトと同じ0.79%ならば
糖/酸比は12.7となるので
なるほど、糖度10%のトマトなら、おいしいトマトとなる可能性は大いにあるみたいですね!
本当に美味しいトマトは残念ながら頂けませんでした(笑)
講座に参加してみて...
野菜の美味しさについて、糖度、酸度が関係していることを初めて知りました。
実験を通して、糖度、酸度の関係性を実体験できたのは、とても分かりやすかったです。
講座では、この話のほかに有機野菜がもつ味の深みについての話も聞くことができたので
いろいろ勉強になりました。
また、機会があったらこういった講習会に参加してみたいと思います。
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